この連載について
「FDE(Forward Deployed Engineer)」という言葉を、最近よく目にするようになりました。顧客の現場に入り込み、業務を理解し、自ら作り、使われるところまで見届けるエンジニアのことです。ただ、語られているのはほとんどが採用やキャリアの話で、その人を迎える側、つまり発注者の視点から書かれたものは、まだ多くないと感じています。
この連載は、迎える側のための手引きです。私はDXが進まない理由を、ひとつの役割の欠落だと考えています。翻訳と実装と運用を連続して担い、そのうえで引き継いで去る人。23年、100件を超えるプロジェクトを振り返っても、その水準の人に出会えたことはほとんどありませんでした。
では、その稀な存在をどう見極め、どう迎え、どう任せ、去ったあとにどう自走するのか。「迎える・使う・引き継ぐ」の3段、全7回で考えていきます。
